美白成分
これまでに厚生労働省から承認を受けた
美白成分(メラニン抑制成分)には、 ビタミンC(誘導体も含む)、アルブチン、ルシノール、プラセンタエキス、エラグ酸、コウジ酸 の6種類があります。
(各成分の詳しいことは、
美白用語集 を参照してください。)
このいづれかが含まれていないと、
薬用美白化粧品を名乗ったり、効果をアピールすることはできません。
しかし、このうち
ビタミンCについては、
リン酸マグネシウムアスコルビルなどの一部の
ビタミンC誘導体以外は、外から塗っても
美白効果はありません。
通常のビタミンCは親水性(水に溶けやすい性質)ですが、皮膚の角質の成分
ケラチンは、親水性の物質をほとんど通しません。
よって通常のビタミンCでは、メラニン色素細胞(メラノサイト)まで届かないのです。
ビタミンC誘導体を配合したものを選びましょう。
(飲んだビタミンCについてはメラニン色素細胞(メラノサイト)まで到達します。)
また近年、
コウジ酸は発ガン性の問題が提起され、現在ではコウジ酸配合の医薬部外品等の製造・輸入は厚生労働省より
禁止されています。
プラセンタエキスもBSEに関連して、一部規制があります。
これらの
美白成分以外でよく配合されるのは、角質ケア効果のある
AHA系(グリコール酸やフルーツ酸など)です。
これは、古い角質の結びつきを弱くしてはがれやすくするものです(
ピーリング成分)。
これにより肌の
ターンオーバー(肌の生まれ変わり)のリズムを整え、さらに美容成分も浸透しやすくなります。
古い角質が取り除かれ肌が明るく見えるようになるので、白くなったという実感もできるのです。
ただし、
AHA系の美白化粧品を使うと肌がかさついたり、かゆみなどの症状が出てしまう人もいますので、その場合は含まないものを選んだり、使う回数や量を減らしたりする必要があります。
少し前まで医師の処方を要した
ハイドロキノンという強力にメラニン生成酵素の活性を抑える成分の美白剤もあります(薬用成分ではありません)。
規制緩和で化粧品への配合がされ始めていますが、一定濃度以上のハイドロキノンは副作用など危険性があるといわれています。
使用量や頻度に注意して強い濃度にならないよう気をつける必要があります。
また、
メラニンの排出を促進する成分もあります(十分に実証されていません。)。 代表的なものは、
レチノイン酸です。
しかし、こちらも化粧品への配合が認められていません。従って、皮膚科の医師の処方で使用します。肌への刺激が強い成分だけに、注意が必要です。
※
薬用美白化粧品を使用しても
UV対策は必須です。
UV対策をしないとメラニンは増産され、その量は
美白成分がメラニンを抑制する効果を上回ってしまうからです。
また、
薬用美白化粧品で(有害な紫外線から体を守る)メラニン色素が作られない様にしている以上、UV対策で体を守る必要があるのです。
》 》
》 効果的なUVケア(紫外線対策)の章へ
薬用美白化粧品を知る
美白の仕組み 薬用美白化粧品のメラニン抑制効果の仕組みを紹介します。
美白美容成分 厚生労働省が承認する美白成分について紹介します。
あなたの使っている美白コスメが本当に薬用美白化粧品なのかを
確認してみましょう。
美白成分のシミに対する効果
「美白の効果」を正しく知れば、シミを抑えることも可能です。
美容整形などのピーリングは、扱いません。
を、紹介しています。